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マジメさんのライフ・ラボ

マジメに気楽に考えたことをつらつらと

みんな英語ペラペラビジネスマンになりたい?

日本人の間で英語を話せることがファッション化して、どれだけになるでしょう。

 

元々はかの第二次世界大戦後にアメリカ文化がドッと日本に入ってきてからかと思いますが、とにかく、「1つの外国の言葉を話すことができる」ということ以上の価値が、「英語を話せる」というスキルにくっついてきてるなーと思います。

 

何かにつけて、英語を話せることがカッコよく見える。

小中学校のときに、足が速かったり成績が良かったりした子がカッコよくてクラスの人気者になったように、大学生から社会人になるぐらいの時期に「英語が話せる」ことは一つのステータスになっているんじゃないかな、と思います。

 

仕事で英語をバリバリ使いながらパリッとスーツを着こなして、外国人相手に商談をして世界を飛び回る・・・みたいなビジネスマンがときどきテレビのコマーシャルに出ていますが、コマーシャルに出すぐらいにああいう姿が社会人の憧れのモデルになっている。

当然のごとく、今の大学生を見ていても、就活で狙うは「グローバル商社」「外資系」「金融」が人気です。

自分の性格に合っているかどうかは関係なく、とにかくカッコよくてよく稼げて女の子にモテそうな職業として、商社・外資系・金融は人気の的なんでしょうね。

 

ただ、ちょっと就活中の学生さんにも立ち止まって考えてもらいたいのは、そんな英語ペラペラバリバリグローバルビジネスマンになることが、本当に自分に合っているのかということ。

私は大学生と接する機会も多いので彼らの話をよく聞きますが、話を聞く限りどう考えても国際ビジネス向きではないようなタイプの学生でも、「とりあえず商社あたりを狙って将来は海外に行きたい」ということを普通に話しています。

それが自分の性格や能力をしっかり吟味した上での結論だったら良いものの、彼については世のトレンドを後追いしている感は否めませんでした。

 

小学校、中学校、高校、大学と、日本の教育はとても画一的だと言われて久しいですが、社会に出るとそういうわけにはいきません。

「良い成績を取る」「先生から良い評価を得る」という単一の価値観が支配してきた教育システムの中から、社会に出ると多様性が一気に増します。

仕事の種類もさることながら、その仕事に合わせて求められる能力や特質も全く変わってきますし、「良い成績」と「良い評価」だけではとてもじゃないですがその多様性には対応できません。

 

心の底から漁師がしたいという人や、庭師になりたいという人もいればアーティストになりたいという人もいて当たり前ですし、それだけ好みが違ってもごく自然です。

本来、社会が多様なのであれば学生の好み、進みたい方向性もそれに従って多様であるのが自然なはずなのに、なぜにこうも「英語ペラペラビジネスマン」に学生のかなりの割合が惹かれているのかが疑問です。

残念なことですが、社会の多様性に対するイメージが非常に乏しいなと感じますし、そうした情報を得るための教育も受けてきてはいないんだなと感じます。

 

早い段階から、職業観を固定してしまわないように子供たちが視野を広げられるような工夫をしていかないと、この「英語ペラペラビジネスマン信仰」は今後も残り続けてしまうように思います。