本当に強い人、本当に弱い人
こんにちは。島牛です。
今回は(今回も)ちょっとマジメに考えてみました。
「強い」人と「弱い」人の違いって何なんだろうと。
みなさんもちょっと一緒に考えてくれると嬉しいです。
「強い」とか「弱い」って、定義がすごーく広いですよね。
肉体に限って言えば、マッチョで健康体で若々しくて・・・という人が強くて、ヒョロヒョロで色白で病弱な人が弱いと言われるかもしれません。
スポーツやゲームで言えば、相手よりも高い技術を持っていたりして相手に勝つことができるプレーヤーは強くて、負けるプレーヤーは弱いということになりますね。
でも、メンタル面においての強さと弱さって、かなり人によってとらえ方は変わるんだろうなと思います。
みなさんが普段通っている学校や会社にいる「強い人」「弱い人」をイメージしてみてください。私も周りにも、もちろんいます。
自分の意見は必ず押し通す人。もし反論があろうものなら全力で論破して説き伏せる人。自分の経験や実績に絶対の自信を持っていて、自分が一番だと信じて疑わない人。
いろいろな意見はあるでしょうが、こうした人たちはある見方からすれば「強い人」になると思うんです。
だって、反論がきても相手に勝って自分の意見を通せるんですから。自分の方が相手よりも優位だと信じているし、実際にその場においては優位なのかもしれませんから。
でも、もう皆さんもうすうす分かっていると思うんですが、これって本当の強さなの?っていう話です。
私には、残念ながら「強い人」には見えません。むしろ、彼らが強さを誇示しようとすればするほど、自分の優位性を示そうとすればするほど、私からすると「あー、本当は弱いんだろうなこの人」って思ってしまいます。
先日、知人で人生の大先輩になる方とお食事をしていろんな人生談義をしていたときにポロッとおっしゃった言葉が、すごく心に残っています。
「高等な生物ほど、外面は弱そうでも中身が強いと思うんだよね。甲殻類とかカブトムシが下等だということではないけれど、外の殻は固くて強そうでも、中身はやわらかくてふにゃふにゃになっている。ハリネズミなんかもそう。トゲトゲして相手を威嚇しているけれど、それって相手に攻撃されたくないからしているだけなんだと思う。自信の無さの裏返しに見えなくもないよね。
そこから見ると人間は、皮膚や肉はやわらかいけど中にちゃんと骨があって芯がある。だから、精神面でも、外面がどうとかじゃなくて自分の芯に自信を持てばいいと思うよ」
この言葉が、本当の強さと弱さをはっきりと表していると思うんです。
さっき挙げた「いわゆる強い人たち」は、メンタルにおいてハリネズミなんですよね。相手を威嚇して強そうに見せても、裏を返せば自分の芯に自信がないからそうしているだけかもしれない。本当に痛い所を突かれたら反論できないから、その前に反論の芽を摘むために理屈で相手を黙らせているだけかもしれない。常に相手より上にいないと自分の存在意義を確かめられないから、無理をしてでも人前では強くふるまっているだけなのかもしれない。
「本当に強い人」、自分の芯に自信を持って行動している人は一見したら目立たずに「弱く」見えるかもしれません。でもよーくその人のことを見てみると、素直に自分の否を認めたり、相手の意見によく耳を傾けられている人なんじゃないでしょうか。
細かいことで自分の存在意義が揺らぐことがないから、どっしり構えて現実を受け止められるんですよね。
私はそういう「本当に強い人」を目指したいし、見てくれの強さに振り回されて自分を見失うようなことはしたくないなーと思ってます。
おそらく、世のマジメさんたちの中にもそう思っている人、少なくないんじゃないかな。
ではでは、今回はこの辺で。