体の疲れと心の疲れ
街のでっかいイベントが昨日ありまして、そちらにボランティアで参加しました。
1か月前くらいに家のポストにイベントの案内が入っていて、裏に「ボランティア募集中!」の文字。
どうやら自分が住んでいるこの街でお祭りをやるらしい。
ボランティア100人以上、お客さん2万人以上という、街を挙げての一大フェスティバルのようです。
「なんかよく分からないけど面白そうだしやってみよう」と思ってその場でポチポチとスマホをいじって申し込みを出しました。
そこからチームごとに1、2回顔合わせ&打ち合わせがあって、あとはほぼぶっつけ本番!
他の街からボランティアに参加する人もいますが、僕は地元民ということで早番を希望。朝5時起き、6時集合で搬入からスタートです。
遠方の人でも、前日から泊まり込みで早番に参加されている方や、合宿終わりでスーツケースを引っ張ってきたままぶっつけで参加する学生さんなど、他の方もかなりの気合いの入れよう!
搬入を終えて一息ついたらもうお客さんが入り始めます。
実行委員が指示を出して、ボランティアの人もそれぞれに考えながら動いて、自分もできる限りやってやろう!と動き回りました。
で、気が付いたら夕方。お客さんが帰り始めて日が傾くころに撤収作業。
楽しいお祭りって、やっぱりあっという間に終わっちゃうんですよね。
撤収作業が一区切りついて実行委員の方々とボランティアの皆さんとで夜7時ぐらいに終礼。
ボランティアさん、130人以上も参加されてたんですね!集まって全員とお会いして初めてわかりました。
朝6時から、休憩は挟んだものの夜7時まで一日中外で動きまくりました。
体はクッタクタもクッタクタ、足もまさに棒のよう。
体のエネルギー全部使い切った!って言いきれるぐらいのクタクタ感でした。
でも、これが全然苦じゃないんですよね、不思議なことに。
なんか、体が喜んでる気がしました。体くんが「使ってくれてありがとう」って言ってくれてる気がしたんですよね。
もちろん、そうして皆さんとイベントを作り上げることができた達成感や一体感もあいまって、すごい充実感でした。
そんなこんなで一日を終えた後、「社会人になってからこんな体使ってクタクタになることって本当になかったよな」とふと思いました。
学生の頃、ひょっとしたら中高の文化祭とか体育祭とか、そこまでさかのぼるかもしれません。
それぐらい、社会人になってからは基本的に朝から会社の中でカタカタとパソコンと向き合い、夜に電車に揺られて帰る毎日だし、休みの日はときどき遊びには出るものの、そんなに外で一日中何かのために動き回ることはなかったなぁと。
特に仕事終わりは、そんなに体使ってないのにえらく疲れることも少なからずあります。基本的に会社では色々と気をつかいますし、体を使うのとは全然違うエネルギーを消耗しちゃうので。
体の疲れと心の疲れの違いってこれなんだよなと、ここ数年ないぐらいに体を使い切って思ったんですよね。
別にどちらが良いという性質のものではないでしょうし、上下関係をつけられるものでもないとは思います。
ただ、おそらくは日本のビジネスマンのかなりの数、そして全国のマジメさんにいたってはほぼ全会一致レベルで、日々の生活で「心の疲れ」の方を嫌というほど経験しているんじゃないでしょうか。
で、心の疲れから来る、あんまり自分では望んでいない体の疲れ(というよりは体の不調かも知れませんね。肩こりやら胃痛やら全身のこわばりやら)が押し寄せてきて、それがより心の疲れを呼んで・・・のスパイラルが始まるのではないかと。
体を使い切ったらどちらかというと充実感が生まれるのに、心を使い切っても充実感はあんまり生まれない。というより何らかネガティブな思考にしか行きつかない。
これって、やっぱりバランス悪いですよね。自分でも思いますもん。
「心の疲れ」は注文しなくても毎日やってくるので、時々はこうやって思いっきり「体の疲れ」を感じてバランスを取っていった方が、ちょっとずつ自分が生きやすくなっていくんだろうな、と思った一日でした。
ではでは。